メリット デメリット
初期投資費用を抑えることが出来る 長期間使い続けなければならない
税に関する手続きが減るため、事務負担が軽減される 途中で解約することはできない(解約金が必要)
廃棄処分はリース会社が行ってくれる リース料を払い続けても自分のものにはならない
毎月のコストが明確である 保守管理義務が借り手に生じる
銀行借り入れと違って、リース契約は容易にできる リース期間の延長に応じてもらえないことがある
創業時など、資本に余裕がないときには特に助かる リース会社の利益が上乗せされているため、割高になる
リース料は経費として計上することができる 税制上の優遇効果はリースよりも購入した方が大きい
ほとんどの場合、メンテナンスもやってくれる 中古品を購入した方が良かったと後悔する可能性がある

賛成意見 反対意見
リースの良いところは初期投資がかからないところです。

起業してすぐは手持ち資金が少ないので、車を購入したりコピー機を購入したりしては、すぐに資金がなくなってしまいます。従って毎月の支払いが少ないリースはメリットがあります。

また車など高額なものは購入しても、一括で経費に計上できず減価償却を行いますが、リースは毎月のリース料がそのまま経費として計上できるのもメリットです。

起業でなくても、何台も車が社用で必要な会社も買い取りよりリースが資金の面から有利です。
法人の形態はとっているものの、個人経営や家族経営のような会社では、例えば車は中古車を購入して使っても現実的な問題はありません。コピー機や厨房機器なども中古品なら正価品の半値以下で購入できます。

リースは購入すれば資金をかなり使ってしまう場合にはとても有効ですが、購入する側が体裁を気にせず、中古品でもいいという場合は購入したほうが、リースよりメリットがある場合もあります。

数年間リースで支払うお金で、中古品ならば永遠に自分の物になるからです。
リース契約だとたいていメンテナンス込みの料金なので、故障などの修理に不必要な出費がかからないということが最大のメリットだと思います。

コピーやファックスなどの複合機をリースで契約していれば、故障したり不具合が起きたときもすぐに営業マンが来てくれて見てくれたり、メンテナンスでかけつけてくれます。

すぐ直らければ代替商品を手配してくれますし、いざというときに心強いサービスがついていることが多いと思います。
良くない面は、契約期間払い続けても決して資産にならなくて、いつまでもリース料金が発生するということになると思います。メンテナンスなどのサービス料が含まれていることが多いので、購入するよりも割高になる傾向もあります。

特に、故障もあまりしないような丈夫なものだと購入するほうがお得感はあると思います。

また、契約期間中に不用になったときは、その分の料金はまるまる損することになるので、必ずその期間使うことが決定しているという条件を満たしているかどうかを見極める必要があります。
使用期間が限られている物や、高額のために購入を躊躇するような物の場合はリースという制度はとても便利だと思います。

私自身も、赤ちゃん用品のリースを利用した経験があります。何年も使うわけではなく、数ヶ月の利用の予定のために購入しても、その後は邪魔になるし、かと言って用意しなければ困ると思ったからです。

結果、うちの子供はお気に召さなかったようで、全く利用してくれませんでした。

もし購入していたら、本当にがっくりきてしまったと思いますが、リースだったので、利用期間を短縮して返却する事ができました。お試しのつもりでの使用にも良いと思います。
リースした物が気に入って、長い期間借りていて、最後には結局買い取る事ができる制度もあります。この場合は最初から自分で購入した方が安上がりになる事も多いです。

例えば車などの場合、修理をしたり、車検を通したりしながら毎月車を購入するのと変わらない金額を払い、最後に購入する事になった場合、残高と今まで支払った金額の合計を計算すると割高になります。

あくまでもリースは『借り物』なので、扱いにも細心の注意を払う必要もあります。神経質になりすぎる位なら、リースはおすすめできません。
リースは買うより割高です。しかし、頻繁に故障したり、修理費用が高額な機械で、リース料金にメンテナンス費が含まれているなら、リースの方が安心だと思います。

例えばリース機械を経費で落とす場合、リース料として経費を上げられますし、その内訳を細かく記す必要はありません。買う場合は、減価償却費で落としますが、全額は落とせません。

この場合、用途、事業で使用するパーセンテージ、取得金額など詳細を記さなければなりません。経費で落とすならリース料の方が有利です。
滅多に故障しないもの、修理費用がさほどかからないものは、リースのメリットは少ないと思います。

リースは月々の支払いにメンテナンス料が含まれていることもあるので、割高です。リースの場合は、基本的に割引もありません。現金で買う場合は、割引されることが多いです。

また、リース期間が長期に渡ると、最初の計画では払えそうだったのに、のちのち支払いが苦しくなるというケースも考えられます。最後まで払わないとその商品は自分のモノになりません。払えるときに払うほうが気が楽です。
リースの良いと思う点は、費用の平準化ができることです。現金で物を買うのと違い、キャッシュ自体も一度に流出しなくて済みますし、減価償却の計算なども不要です。

月額いくらで支払い、と一度決めたら契約期間中ずっとその月落ち金額だけを気にしておけばよいので、手間が省けます。中小企業の経営者の方には特に嬉しい制度だと思います。

また、保険の付保や固定資産税の支払いなども全て所有者であるリース会社任せにできるので、とにかく手間を省きたいという方針の企業にはおすすめできます。
リースを利用する上でのデメリットは、いつまで支払っても所有権はリース会社にあるという点です。思ったより長く使えるな…という場合でも再リース料を払い続けるしかないので、損をしているように感じることがあるのです。

以前は、安価でリース会社が物件を売ってくれるケースなどもあったのですが、最近では過去の分の税務否認をされるリスクから、一度リースで扱った物件を同じ相手先に売ることを嫌うリース会社が多いのも事実です。

割賦のようなイメージで、ある程度払えば自分の物同然に扱えると誤解してリース契約を結んでしまい、のちのちトラブルになるケースもあるので注意が必要です。

参考サイト
リース事業協会 Wikipedia