メリット デメリット
普天間基地が市街地にあるため、早く郊外に移設する必要がある 辺野古の綺麗な海や自然に悪影響を与える
事故に民間人が巻き込まれるリスクが下がる 辺野古周辺の住民が事故に巻き込まれるリスクが上がる
普天間の騒音問題が解消(緩和)される 辺野古周辺に新たな騒音問題が発生する
辺野古移設によって辺野古周辺に経済効果が生まれる 排水や排油によって海洋汚染が起きる
中国の軍事強大化を考えると、沖縄県内に米軍は必要不可欠 埋め立てによって漁場が減る(なくなる)
辺野古移設問題が長期化すればするほど、税金がかかる(県議や市議の給与等) 辺野古沖には、国の天然記念物に指定されているジュゴンが住んでいて、ジュゴンに対する影響が不透明
軍関係の交付金によって辺野古周辺が潤う 沖縄県内のメディアは反対色が強い(左派色が強い)
10年以上に渡って色々と考えられた結果、出てきた案であるので、日本と米軍にとってベストな選択となる可能性が高い 辺野古移設が実現しないと、米国政府の日本政府に対する信頼感が落ちる

賛成意見 反対意見
日本を含む東アジアの安全保障を考えるとき、在日米軍の存在は欠かせません。また有事の際に求められる対応スピードなどを考えると、米国海兵隊は日本本土よりも沖縄に駐留するのが最善だと思われます。その上で、沖縄県民の生活の安全を考慮すると、できるだけ住民居住地区から離れたところに基地を設けることが望ましく、辺野古に基地を移設することがもっとも理にかなっていると考えられます。そもそもこの案は民主党に政権が移行する前の自民政権時代から多くの人の努力によって実った案で、これを反故にして新たに基地移設を考えるとなるとさらに時間がかかりますから、辺野古移設を粛々と進めることが最善の選択だと思います。 逆に現在米軍基地とはほとんど接点のない辺野古の方としては、この移転はたまったものではないでしょう。いくら湾岸部とはいえ、近隣への影響は決して少なくないことが予想されます。また、辺野古沖の海中環境の破壊も大きく懸念されます。基地を作る為に埋め立てること、そしてその基地が稼動することで、海の中に生息するサンゴなどの生態に悪影響を与えてしまうのは必至です。今まで直接関係が無かった米軍基地がやって来るというだけでなく、このように沖縄の財産とも呼べる自然の破壊に繋がってしまう点からも、普天間の移転先として辺野古は本当に相応しいのかと疑問に思わざるを得ません。
普天間基地の周辺には多くの住宅や小学校などが密集していて、今のままだととても危険だと思いますし、騒音の問題も深刻化していますので、基地を辺野古に移す事は良い事だと思います。今の県知事になってから、辺野古への移転を反対する意見が強くなってすごくもめていますが、前の県知事時代までにアメリカとの約束をした事ですし、そのまま進めた方が良いと思います。それから、現知事が反対の姿勢で国を訴えたり何度もしていますが、その為にどれだけの税金が使われているのだろう?と疑問です。 辺野古移設について沖縄県民の民意がこれを認めていない以上、強硬に推し進めることは民主主義に反していると思います。また基地移設によって破壊される海の自然は、一度失うと取り戻すことができません。このような理由から辺野古移設には反対です。基地移設の問題が再燃した後で、政府はどれだけの時間と誠意をもって沖縄の人たちと話し合いをしてきたのでしょうか。負担を強いる以上は丁寧に説明しお願いをすることが大前提なのに、その過程が沖縄県民にも国民にも見えてきません。このような状態のままで、ずるずると基地が移設されることは認めることができません。
普天間基地がある宜野湾市周辺には、学校などの公共機関のほかにも住宅街が立ち並んでいます。その現状を考えると、昨今ヘリコプター事故などの多さを考慮したら、辺野古をの移設を行うことによって何か事故が発生したときの、人的被害を抑えることができるのではないかと感じます。また、普天間基地が移転した場合、そこに新たな雇用や産業が生まれることも考えられるので跡地利用も念頭に入れた計画も必須になっていくと思われます。 辺野古には綺麗な海や自然があるので、それを壊して基地を作るのは心が痛みます。特に海の埋め立て作業などはしなくても良い方法は無いのかな?と思います。沖縄には基地が集中しているので、何とか普天間基地の規模だけでも、県外や国外に移すことは出来ないのかな?と思いますが、やっぱり、難しいのでしょうか?辺野古の自然を壊すのではなく、既存の他の北部の米軍基地、例えばキャンプハンセンなどとの統合は難しいのかな?と疑問です
辺野古移設は、日本政府と米国政府との間で長年に渡って計画されてきた約束事でした。この計画がスムーズに履行されれば、米国との関係もより一層安定して行くはずです。そして、何よりも普天間基地周辺の安全性が高まります。普天間基地は市街地に位置していることから、ヘリコプターなどの騒音が大変ですし、ヘリコプターが住宅に落下する危険性もゆがめません。その点、辺野古は田舎なので、地元民とのトラブルが起きる可能性はかなり減るはずです。 現実として、辺野古周辺海域にはジュゴンをはじめとした希少な生物が多く生息しています。そのため、基地移転に伴う埋め立て工事等の影響による生態系の破壊が懸念されるところだと思います。また、宜野湾市から辺野古地区に基地を移転したからと言ってそれが「基地負担軽減」につながるわけではなく、抜本的な解決にはつながりません。米軍所属の人間が起こした事件をはじめ、米軍関係者の起こす事件などが頻発するなかで県民の民意という面から見ても、新基地建設は難しいのではないかと感じるところではあります。
ご存知の通り、現在の普天間基地がある為に隣接する普天間第二小学校の生徒、及び教職員の安全が脅かされている現実があります。特に小学校という低年齢層の子供が通う施設のすぐ隣りに軍隊の基地があるという現状は異常と言うしかありません。更に近隣住民への騒音被害や、実際にも軍用機が近くに墜落したことが何度もあり、加えて米軍人が基地の外で事もあろうに悪さを働くことまであるので、比較的近隣住民の皆さんに迷惑が掛からないと思われる辺野古の沿岸部への移転は一刻も早く行うべきだと考えます。 物理的な部分だけ見ると、米軍基地の辺野古移設は合理的に見えますが、いかんせん、沖縄県民の日本政府への不信感は深刻です。なぜ、沖縄ばかりに米軍基地があるのか? 米軍との間に問題があったときでも、日本政府は誠実に対応してくれなかった! などの意見が根強く残っています。仮に、このまま辺野古移設が履行されるとすれば、沖縄県民の日本政府への不信感は増すばかりで、この二つの関係性はとりとめも無く悪化していくはずです。

参考サイト
名護市役所 Wikipedia