メリット デメリット
サイズが比較的小さい 価格が高い(初期導入コストが高い)
同じラックに多くのサーバーを搭載できる ブレードとシャーシにメーカー間の互換性がない
管理に必要なツールが充実している 故障したサーバーを交換する際に注意が必要
配線を少なくできるため、手間が省ける 発熱量が大きいため、対策が必要
電源が故障してもサーバーはダウンしない 基本的にはサーバールームやデータセンターが必要
シャーシに空きがあれば簡単にサーバーを追加できる 自社内に設置する場合は設備費や人件費が発生する
多くの企業がブレードサーバーを採用している 物理的な破損に注意する必要がある
サーバーの保守や点検も比較的容易 破損しても保険ではデータまでは補償されない

賛成意見 反対意見
ブレードサーバーはラックマウント型サーバーと違い、省スペースでの設置が可能であることが大きな魅力の一つだと思います。 省スペースに大量のCPUを集積できますから、電力効率も優れています。

また複数のブレードサーバーで電源や放熱ファンを共有することから、もし故障が発生した場合に交換する部品が少なくて済みます。

更に取り付け部をレバー化すればドライバーなどを使用せずに内部を点検・サーバーの交換をすることが可能になるなど、保守の観点から見ても優れていると思います。
ラックマウント型サーバーと違って統一された規格が存在せず、ブレードサーバーを収めるエンクロージャの設計が各社で異なるため、一度運用を始めてしまったらメーカーを変更することが容易でないのはデメリットだと思います。

また、今の段階では電源容量が足りていても、将来CPUが進化してより大きな電力を必要とするようになった時、エンクロージャ側の制限で新しいブレードサーバーの搭載が不可能になるといった事が想定されます。

そのため、導入の際には将来を見据えて十分な検討をすることが必須だと思います。
ブレードサーバーの良い点というと、なんといってもメンテナンスのしやすさがあると思います。

サーバーにはハードディスクやSSDなど物理的に壊れるものがありますので、故障に際して急な部品交換にもスムーズに対応でるのが良い点だと思います。

また故障だけではなく、何十台と運用している中で一気にメモリーやハードディスクの拡張などを行う際にもブレードサーバーの利点が大きく出てくると思います。

他にも省スペース性が挙げられます。サーバールームを作り多数のサーバーを運用していくと、どうしても問題になるのがスペースです。ブレードサーバーであれば単位面積当たりで高い運用が可能になるのが良い点といえます。
ブレードサーバーの良くない点というと、よく騒音の問題が挙げられます。

あまり人のすぐ近くで運用することを考えずに、冷却性能の方に注視している製品が多いので、中にはファンの音がうるさい製品もあります。合わせて排熱の問題もあります。

これらを考えるとオフィスの一角でブレードサーバーを運用するのではなくて、別途サーバールームなどのスペースを確保してある程度隔離しての運用を考えたほうがいいかもしれません。

そういったことを考えていくと、条件によってはブレードサーバーの導入は費用的に高額になることがあり、その点がマイナスです。
ブレードサーバーのメリットは、筐体の企画が全て共通化できている点です。

設置には専用のラックが必要で導入のハードルは高くなりますが、ハードメーカーが異なったとしてもきちんとラックに収容できます。取り付けに必要なねじも共通です。

一方、タワー型のパソコンではメーカーごとに筐体の大きさが異なり、I/O系の差し込み口もそれぞれ異なるため、台数が増えた場合にかなり見苦しくなります。

また、内部の部品も異なるのでメンテナンスが一苦労となります。ブレードサーバーは保守性という点で優れています。
ブレードサーバーのデメリットは、サーバー設置に必要なラックが置き場所を選ぶことにあります。

タワー型のPCならば、最悪は事務机の横やキャビネットなどにも1台毎に収容できますが、ラックを設置するとなると電源の管理や天井までの高さまで考慮する必要があります。

また、空調管理を行ったり、あるいは入退室にも気を配る必要も出てきますので、初期投資としてはかなりの金額になります。

サーバーの運用経験があれば問題ありませんが、初めてであればそのハードルは高く、設置だけでも専門性を要求されるものになります。

参考サイト
Wikipedia 日立