メリット デメリット
利益から65万円を無条件で控除できる 青色申告の申請が必要
赤字を3年間繰り越せる 複式簿記を使った帳簿が必要
生計を同一にする家族にも給料を支払える(全額経費) 領収書を5~7年保管しておく必要がある
30万円未満の減価償却資産は一括で経費に算入できる 損益計算書と貸借対照表を作る必要がある
自宅をオフィスにすると家賃や水道光熱費の一部を経費に算入できる 手続きを税理士に依頼する場合、税理士報酬がかかる
貸倒引当金を設定できる 毎年申請時期になると税務署が非常に混雑する
試験研究費の一部を税金から控除できる 白色申告の方が圧倒的に楽
税務署からの更正通知があった場合、異議申し立てや審査請求をすることもできる 売上や利益が一定以上になると法人成りした方が税務上お得

賛成意見 反対意見
青色申告には、多くの利点があります。一つ目は、「青色申告特別控除が受けられる」。所得税には、「基礎控除」という物がありますが、さらに10万円もしくは65万円の特別控除が受けられます。二つ目は、「親族への給与を経費にできる」。自営業の場合、配偶者などへの給与は基本的に経費にできないのですが、青色申告をしておけば、経費に算入できます。これらの他にも、「貸倒引当金を経費にできる」「損失を繰り越せる」などの利点があります。 利点の多い青色申告ですが、難点もいくつかあります。一つ目は、「申請しないと受けられない」。青色申告の適用を受けるためには、「所得税の青色申告承認申請書」という書類を、原則事業開始日から2ヵ月以内に提出する必要があります。二つ目は、「複式簿記での記帳が義務付けられる」。記帳の方法には、簡単な方法の「単式簿記」と複雑な方法の「複式簿記」がありますが、青色申告をする場合は複式簿記でなければならないため、手間がかかります。
青色申告をすると、無条件で利益から65万円の税金の控除を受けることが出来るので、事業主にとっては大きなメリットで、それにより、個人事業をする人も増えて良いと思います。また、雇用者を増やした場合、その控除額が上がります。これをすることによって事業者が節税できるだけでなく、雇用促進にもつながるので良い事だと思います。また、青色申告をするためには、細かい収支の帳簿を管理する必要がありますが、そうすることによって、税務署で検証がしやすくなり、不正も防ぐことが出来ると思うので、良い事だと思います。 青色申告をすると、生計が同じ家族にも給与を支払うことが出来るようになります。これは事業者にとっては大きなメリットですが、不正な給与支払いにつながると思います。事実、私が以前、務めていた会社には社長の息子や奥さんなど、多くの家族が雇われていて、その中には全く出勤したり仕事をしていなくても、給与を貰っていたようです。この点については改善した方が良いと思います。また、自宅をオフィスにしている場合には、オフィススペース分の家賃や光熱費も経費として計上出来るようになりますが、これを不正に利用している人もいると思うので、良くないと思います。
青色申告を良いと思う理由ですが、青色申告は、税金の控除額が多いという点でメリットが大きいと思います。最近では、白色申告の場合でも帳簿付けが義務づけられていますので、それほど手間においては変わりはありません。しかし、青色申告は白色申告と比較しても、控除の額が大きいのでそれだけメリットが大きいといえるでしょう。また、赤字などを繰り越すことが出来て、大きく節税することが出来るのがメリットとなっています。 青色申告のデメリットとして、とても手間と労力がかかるという点がデメリットだと思います。フリーランスの場合、きちんと領収書などを保管しておく必要があり、さらに帳簿付けなどもしっかりと行わなければなりません。不備があれば、控除されなくなってしまうので、そういった点で良くないと思います。正確に記帳をしなければならないというのはかなりの手間ですし、知識がない方は、それだけで仕事が増えてしまうことになります。
自営業者が青色申告を利用すると、基礎控除の他に最高65万円の特別控除が受けられる点が一番の魅力だと思います。白色申告ではこの控除は一切なく、また、青色申告では家族や親族を従業員として雇っている場合にはその給与も全額控除対象にできるようになります。更に、赤字を出してしまった場合には3年間それを繰り越して控除対象として扱えるという点も、比較的経営が不安定になることも多い自営業者にとってはとても助かる点だと言えると思います。このような様々な特典とも言える節税対策が可能になることから、自営業者は是非この青色申告を利用するべきでしょう。 青色申告を利用するには予め管轄の税務署に対してその旨の申告が必要です。そして、青色申告にすることで収支内訳書の記載義務が生じる為、その手間が決して馬鹿になりません。何故青色申告を利用すると白色申告と比較して様々な税金の控除を受けられるのかと言えば、本来は税務署側が行うべき作業を自分で行うからだと言うことができます。つまり、その分面倒が増えてしまうということです。実際に、ただでさえ忙しい自営業者が青色申告の為に余計な時間や手間が増えてしまうと、節税になるというメリット以上のデメリットになってしまうことも少なくないと思います。
控除額が大きいことです。10万円もしくは65万円の控除を使えるのはとても良いことだと思います。青色申告を利用する自営業の人には、会社員と比べて国民年金や健康保険料も全て自分で払わなければなりません。また事業によっては経費もかかるでしょう。そのような場合に控除額が多いと、それだけ税金を安くできます。青色申告はいわゆる白色申告と比べて簿記の仕方などが難しいので、それだけ控除できる額が多いことには賛成です。 青色申告はハードルが高いことがデメリットとして挙げられます。まず事前に申請して青色申告をすることに承認を受けなければならないこと、簿記の仕方が複雑なことなどが挙げられます。控除額が多いのは魅力ではありますが、青色申告の準備はなかなか大変です。確定申告の時期は毎年1ヶ月ほどの期間しかないので、早めに準備に取り掛かる必要があります。青色申告に初めて挑戦する人にとっては難しく感じることも多いのが良くないと思います。もう少し分かりやすい制度になればと思います。

参考サイト
国税庁 Wikipedia