M&A(企業買収)

メリット デメリット
事業規模を拡大することができる(買い手) 買収後の社員待遇や雇用調整が大変(買い手)
既に実績のある新規事業に参入できる(買い手) 事前に対象企業の念入りな調査が必要(買い手)
既存事業の強化にかかる時間を節約できる(買い手) 買収計画が予定通りに進まないこともある(買い手)
節税対策としても効果を発揮することがある(買い手) M&Aの失敗事例は世界中に山ほど存在する(買い手)
キャッシュを獲得できる(売り手) 社風を合わせなくてはならない(売り手)
創業者利益を得ることができる(売り手) 社員から反発が起きることがある(売り手)
会社を売却することが後継者対策になる(売り手) 創業者しか得をしないようなケースもある(売り手)
不採算部門等を売却してコア事業に集中できる(売り手) M&Aの前にリストラを求められることがある(売り手)

みんなの賛成意見 みんなの反対意見
M&Aは同業他社を買収することで、業界シェアをいっぺんに大きくできることが利点です。

かつて流通国内最大手のイオンがダイエー株の半分以上を取得し、子会社化することを発表しました。この買収によって、イオンは業界シェアを一挙に伸ばすことが出来ます。

また楽天は銀行・カード会社・旅行会社などの異業種を次々と買収し業務範囲を広げました。M&Aのもう一つのメリットは、このように異業種に進出できることです。どちらの場合も自前で一からやっていたら速くても数年かかります。
M&Aは全く違う会社を買収するわけですから、その後の買収された会社の統治機構をどうするのかが一番の課題です。買収前と同じ社長・取締役で経営させれば、波風は立ちませんが、自分たちの思うような経営改革はできません。

一方買収した会社から社長以下取締役を送り込めば、社員との間で軋轢がおこり、会社がうまく機能しない可能性もあります。

買収された側の会社の企業風土と社員のプライドを尊重しながら、いかに意識改革を行なっていくか非常に難しい問題があります。
仕事でいくつかのM&Aを経験していますが、一からビジネスを立ち上げるのに比べて、一気に事業拡大に持っていけるという点が最も良い点だと思います。

株主から事業拡大を求められるなか、新規事業を立ち上げるには莫大なコストがかかりまた従業員教育をするのも非常に難しいですが、M&Aをすれば短期間でこれらを取得できます。

また、もともと会社が持っていた事業との連携を、単なる事業連携と比べて資本提携したほうがより深く図れるというメリットもあるように思います。
ポストM&Aが難しいというのが実感です。それまでは別々の経営であったために、それぞれの会社のカルチャーが違うし、社内のルールなどもまったく違うために、それを整合していくのは、難しい面があります。

この点は、デューデリ段階である程度分かっていても避けられない点で、M&A後の写真をどのように描いてM&A段階から、準備を進めていくことが重要になってくると思います。

しかし実際は、重要なポストの人材が退職してしまったり、デューデリで分からなかった問題が発生してしまうこともあります。

巨額のお金を使った割に実際はそれほど利益が出なかったり、従業員のモチベーションが下がりそれまでの成果が維持できなかったということもあり、日本のカルチャーでは、理論以上に難しい面があるように感じます。
M&Aの良いと思う点は、良い企業が更に収益率をあげることが出来る点です。M&Aが出来るということは、借入なども含めて十分な収益力があるということです。

そういった優れた企業が、他の同じように収益力の高いビジネスを持っている企業を買収することで、全体としての価値は更に高くなります。

上場しているのであれば、株価の評価は更に高くなるでしょうし、それぞれのビジネスを組み合わせることで更なる収益力の増加も見込まれます。
例えば、収益力は悪化しているけれどもある程度の規模のある会社が、自社の収益力を改善させる目的として、他の企業の買収を行うことがあります。

よくあるのが元々の子会社の上場株式の全てを買い増しして完全子会社化するというものです。

この場合、買収された企業はせっかく本業で稼ぎを出しても、それは親会社の赤字の埋め合わせに使われてしまうため、子会社のビジネスの拡大には全く寄与しない事になってしまいます。

この場合、子会社の視点から見ればM&Aをされたことは全くの迷惑という事になってしまいます。

関連ページ
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参考サイト
日本M&Aアドバイザー協会 日本M&Aセンター

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