メリット デメリット
一度の多くの欠損歯を補うことができる 最低1ヶ月程度は通院する必要がある
健康保険を適応することができる 保険適応外の入れ歯もある
保険対応外の入れ歯でもインプラントと比べると安い 定期的(毎食後)に掃除する必要がある
しっかりと噛める 一般的な歯と比べると不自然さを感じる
あごを動かして噛むこと(咀嚼)が認知症予防になる 硬いものが噛みにくい
歯があることで笑ったときのイメージが良くなる 金具を引っかける歯に負担がかかる
治療に当たってリスクや失敗がない 入れ歯に年を取った方というイメージがある
壊れたときに修理しやすい 時が経つにつれ、フィット感が変わってくる

賛成意見 反対意見
私は今ブリッジをしています。もしかして近い未来に入れ歯になる可能性があります。入れ歯の覚悟はしています。一時期ブリッジではなく部分入れ歯をしていたので、入れ歯の良さ悪さもわかっています。何しろ歯がないより入れ歯でもあった方が絶対にいいということは間違いないです。食事も食べられるし、歯がない状態では人とは会えません。歯がないのはみっともないので、綺麗な入れ歯をしている人の方が好感が持てます。またインプラントも検討したことがあるのですが、私の場合は骨も弱いので、将来的にどうなるのかというリスクがあります。もしもインプラントか入れ歯かどちらか選ぶとすれば、保険外の入れ歯を選びます。 人工的な歯の場合、手入れに結構時間がかかるかもしれない気がします。僕自身は普通に歯磨きをしているだけですが、着脱式の入れ歯の場合は抜き取って歯ブラシでこするようなシーンをよく昔漫画かアニメ等で見た記憶がありますが、やはり元々の歯に比較して面倒になるイメージがあります。そして何となく手入れをしないでそのままにしておくと、口臭が結構ひどくなると聞きました。あるいは本物の歯でないと人に気付かれると、年を取ったように見なされるようなのがあまり嬉しくないです。
入れ歯といっても部分入れ歯や総入れ歯などありますが、どちらも保険適用で費用が抑えられるという点がメリットです。昔は歯を失った場合の治療は入れ歯しかなかったので、治療に歴史もあり、材質や安全性も高まっています。また丈夫で軽い金属床タイプや金属のないノンクラスプデンチャーは自費になるので高価だと思われがちですが自費の入れ歯であってもインプラント治療よりは安価になります。インプラント治療は流行っていますが、特に入れ歯に抵抗がない方ならまずは入れ歯から試してみると良いと思います。 入れ歯をするというのは、かっこいいことではありません。自分の手入れが悪かったこと、自分が年を取ってしまったということを受け入れなければなりません。出来ればしたくないというのが本音ですが、入れなければならないのはしょうがないです。入れ歯を入れるデメリットは家族に入れ歯の洗浄や入れ歯を入れていない時の自分を見られないようにコソコソと作業しなければならないことです。やはりおばあちゃんにもなれば気持ちも変わると思いますが、入れ歯=高齢者のイメージがあります。40代や50代ではまだ入れ歯をしていると堂々と人には言えないです。
歯の健康は誰しも大事だと認識し、たいていの人は少なくとも朝晩の歯磨き習慣が子供の頃からの日課になっていると思います。それなのに、ある程度の虫歯は避けられないことも多いです。場合によってはすでに抜歯しか手がないという状態になり、不本意ながらも入れ歯を使うことになります。本来なら、抜歯した箇所には二度と歯が生えてこない訳ですから、毎日の食事にいかに不都合があろうと歯のない状態で暮らしていかねばなりません。場所によっては美的に問題がありますし、発音にも影響します。しかし、入れ歯というものがあるおかげでこれらすべてが解決できるというのは大きな救いです。 私の母の体験ですが、ここ10年ほど部分入れ歯を使用していて、最初は保険の入れ歯から始まりノンクラスプデンチャーなど歯科医を代えて様々なものを試していました。しかしやはり違和感は気になるようで、結局使っていない時が多いです。笑い話のようですが、食事の時にわざわざ外すときもあり、本末転倒ではないかと思います。やはりどんなに精密に作られていても自分の歯と同様にはいかないので、敏感な方はどうしても気になるようです。
入れ歯のメリットは、健康的な食生活を支えるという「人の命の源」です。高齢化などによって歯が抜けてしまった場合、入れ歯なしに食生活を続けることは不可能でしょう。食生活だけでなく、入れ歯は顎の周りの骨や筋肉の衰えを防ぐ役割も担っています。良く噛む習慣は脳の働きに大きく影響しています。最近、認知症対策に対する意識が高まってきました。咀嚼は認知症予防に大きく貢献することが実証されています。噛むことは唾液の分泌を活発にするので、自浄作用も高まります。大切な歯を失っても、入れ歯のメリットのおかげで健康な生活を送るこができます。 所詮入れ歯は本来の歯のようには行きません。まず自分の歯と違って違和感がある場合があります。たいていの場合、ちょっとした違和感はいずれ慣れて気にならなくなりますが、歯の違和感はめぐりめぐって全身のアンバランスにも繋がる可能性があることはあまり知られていないようです。歯磨き以外の手入れが必要なのも面倒です。また、年齢に応じて顔の筋肉が変わってくると、定期的にフィットの調整や作り直しが必要ともなるでしょう。メンテナンスの煩雑さにおいて、自分の歯とは比べ物になりません。たとえ虫歯ができたとしても、処置して保存することでいつまでも自分の歯で暮らしたいものです。
甘いものを食べた後、歯磨きをしなかったりした時に、眠ったりすると虫歯になるので、歯がぐらついたりして抜かなければならなくなることもあると思います。また事故などで歯がなくなる時もあります。それも食べる時は大変です。そんな方々に入れ歯は非常に効果的な治療法だと思います。歯がないと噛めない訳ですから、歯を植えることで何とか食事で物を口に入れることができます。特に高齢で歯がある程度なくなった方の場合重宝されると考えます。 入れ歯のデメリットは菌が付着しやすいことです。それを防ぐために、まめな手入れが求められます。寝る前に外した入れ歯を除菌しなくてはなりません。入れ歯に挟まった食べかすなどは汚れと臭いの元となるので厄介です。人間の骨格は年々、変化するので定期的に作り変える必要にも迫られます。こうした手入れなどのエネルギーを苦労と感じることもあるでしょう。旅行に出かける時、同室の友人が驚かないように先に起きて入れ歯を付けたりする気苦労もあります。一生涯、ついてまわる苦労かもしれません。

参考サイト
日本補綴歯科学会 Wikipedia