メリット デメリット
客観的な自分の英語能力を知ることができる 主にビジネスシーンでの英語力しか計測できない
目標スコアを獲得するためのモチベーションが上がる テクニックを覚えることで高得点を取れてしまう
ビジネスでも使うような単語がたくさん登場する 英語力の勝負というより時間との勝負になってしまう
リスニングやリーディングの勉強になる カジュアルな文章やスラングはほとんど登場しない
高いスコアを持っていると就職時に有利になることがある マークシートなので適当に埋めることができてしまう
スコアが昇進基準の一つになっている企業がある スピーキングとライティングは別試験となっている
友人や同僚などと競い合ってモチベーションを高められる 必ずしも英語力と点数が比例するという訳ではない
ほぼ毎月行われているため、一発勝負ではないこと それなりに受験料がかかり、決して安くはない

賛成意見 反対意見
TOEICの良いところは受験者の実力を評価する基準が客観的に見て説得力があることだと思います。TOEICの試験は統計の専門家が参加しており、例えば受験者がでたらめに回答しても良い点数にならないように工夫されているようです。

よって「まぐれで高得点が取れた」みたいなことはなく、このような受験者の点数が反映されないようになっています。従って、点数の精度が高く受験者の実力を評価する上では、TOEICは最適だと思います。
TOEICの良くない点としては2つあると思います。一つは、テストの内容がある程度分かっているので、対策ができてしまうということです。

対策ができるということは、学校の入試と同じで、勉強したものと同じような内容が出題されるといい点が取れてしまいます。そうすると、試験を受けた人の実力通りかわからなくなる可能性があります。

もう一つは、TOEICは世界的に見て日本を含めたアジアで採用されているが、欧米ではほとんど採用されてないという点です。従って、世界的に見たらTOEICの成績がその人の実力を見るための基準になってないような気がします。
TOEICの良いところは問題数の多いところで、内容が多岐に渡るので、より客観的に受験者の英語能力を測ることができる点です。

また、合格不合格だけの結果ではなくスコアでの評価なので、自分の英語能力がどの程度のものなのかを見つめやすいという利点もあります。

マーク式で試験自体が簡便なので、多くの問題数をこなすことができます。また、ヒアリングにも力を入れているので、読むことだけでは測れないないインプット能力や理解度も測ることができる点が良いです。
スピーキング能力を測ることができないところが良くない面です。文章が読めて相手の言っていることが理解できていても、自分の考えや希望を相手にうまく伝えられなければコミュニケーションがうまくいっているとは言えません。

マーク式のテストで簡単に受けられる反面、分かっていなくてもどれかを選べば正解する可能性があることもTOEICの良くない点です。

英語での文章構成能力やディベート能力などとは全く関係がないので、実際に英語環境に身を置いたとき、高得点を取った人でも英語が使えない場合があるという事例もあります。
TOEICの良い点は試験会場が多数ある点だと思います。試験の中には、大都市でしか行わないため電車を乗り継いで行かなければいけないものもありますが、TOEICの場合は色々な所で行われているため、とても便利です。

また、認知度が高く、会社などでTOEICのスコアを指標として利用しているところが多いので、TOEICスコアをあげることは会社内での評価にもつながります。

そのほか、色々なところでTOICのスコアを参考にしているせいか、参考書や通信教育を含めた教材が手に入りやすいというのも魅力の一つです。
英語をコミュニケーションツールとして考えた場合に使えるか否かという部分に疑問を持ちます。私は留学経験があるのですが、英語圏で生活する上で大切なことは、スピーキング力やライティング力だと思います。

伝えたいことが伝わらなければ、スタート地点にさえ立てない状態だと思うので、話すという面を重視しないといけないのではないかと思います。

また、テストのコツさえ掴めばある程度の点数が取れるという点においても否定的な気持ちがあります。
TOEICは日本国内の大手の会社であれば概ね導入されているテストであり、就職・昇格・昇進・転職の際に、客観的に英語能力を示す指標として、標準的に用いられている点が良いところだと思います。

また、一年に何回も実施があり、企業で受けることができるなど、受験する機会が多いため、比較的短期間に英語力を上げようと思ったときでも計画がたてやすいです。

更に何点とればどのレベルかの指標があるため、学習のモチベーションをキープするのにもふさわしいと思います。
私は10年前500点程度でしたが、仕事で英語に触れる機会もたまにあり、継続して少しずつ勉強せざるを得ない環境にいたため、今は800点近い点数を取れるようになりました。しかし、実際の英語の力を示しているようには思えません。

会議に出ても、全然ネイティブの会話にはついていけませんし、旅行でさえ、自分の言いたいことを十分に伝えられません。

受験を重ねればテクニックで点数はある程度伸びるものですので、本当に英語が実務で使えるかどうかは別の話だと経験上思っています。
なんと言っても就職や転職に有利という点が大きな魅力だと思います。履歴書にはほとんどの方がTOEICの点数を記入しますし、企業によっては点数で足切りや昇進等を判断するところも少なからずあります。

また、ほぼ毎月開催しているという点も嬉しいです。今月の試験で点数が悪くても、来月や再来月にまたテストを受けることが出来ます。そのため、自分が納得いく点数を取得するまで何度も挑戦することが出来るのです。
TOEICはそのスコアがそのまま英語力を示すという訳ではないという事が悪い点です。TOEICはTOEIC用の勉強をする事である程度のスコアは取れるようになります。

もちろん帰国子女で英語がぺらぺらという方のスコアは高いですが、そうではない人もテスト用の勉強をする事で帰国子女と同じスコアをとる事はできるのです。しかし二人の英語力には結構な差があると言えるでしょう。

紙上のTOEICにはスピーキングのテストがないので、こういった問題が起きていると考えられます。スピーキングがあれば実際の英語力もTOEICの勉強をする事でもっとつくのではないでしょうか。

参考サイト
Wikipedia TOEIC(R)