シンクライアント

メリット デメリット
情報漏洩のリスクを小さくできる サーバーがダウンすると全てのパソコンが使えなくなる
ウイルス対策の集中管理が可能となる ネットワーク接続ができないと使えない
古いパソコンを再利用することができる 通信速度が遅いとパフォーマンスも低調になる
ソフトウェアの更新やインストールを一括で行える プログラミングを用いる開発環境には向かない
HDDを始めとした可動部が少ないため、故障しにくい 利用者が自由にソフトをインストールできない
音が静かで放熱量も少ない サーバー管理にコストがかかる
台数が増えてもコストはほとんど増えない 実装方式によって異なる特徴がある
セキュリティ対策として有用 世間一般の知名度が低い

みんなの賛成意見 みんなの反対意見
企業におけるパソコン使用における大きな問題として、情報の漏洩と紛失があります。これによる企業へのダメージは決して小さいとは言えません。

USBメモリなどで情報を簡単に持ち出す事が可能になっている状況が原因ですが、シンクライアントで端末を簡易化し、情報が残らない環境になれば、漏洩と紛失のリスクは大幅に軽減されます。

また端末の簡易化は社員に高度な操作知識を要求する事がなくなり、結果としてトラブルや時間の浪費といった状況も軽減出来ます。以上の点で、シンクライアントが企業にもたらすメリットは大きいと言えます。
シンクライアントの問題点はまだ新しいシステムで十分な導入実績が無い為に、実際の効果が予想し難いという事が挙げられます。

またその効果に対して、端末入れ替えにかかる経費が見合ったものであるのかという費用対効果の部分が明確にならないという問題もあります。

せっかく導入した高価な新しいシステムが効果を発揮せずに終わったり、またはマイナス効果をもたらしてしまう可能性を明確に否定出来ない以上シンクライアント導入は慎重に成らざるを得ません。
通常のパソコンをクライアントにすると、細かな設定の抜けなどにより端末のパソコンに思わぬ操作をされてしまうことがあります。シンクライアントでは端末で行う操作自体が限られてくるため、こういったことは減らすことができます。

また、シンクライアントの場合は利用者が端末に対してどういった操作を行ったのかを把握するのか容易なため、悪意を持った操作を見つけやすいです。

端末がパソコンだとすると、パソコンに対して行った操作をたどるのは手間がかかり、結果として悪意のある操作を見落としてしまう可能性が高くなるのではないかと思います。
シンクライアントでは、サーバーが必須になりますが、そのサーバーに不具合があった場合、全ての端末に大きな影響が出てしまうことが問題です。

こうしたことを少なくするため、サーバーや通信回線を多重化したりする技術はありますが、やはり思わぬトラブルは起きるものです。

もしこの場合に、端末が通常のパソコンであったならば、サーバーにある機能の一部は使えなくなりますが、その作業が個々のパソコンでも行えるものだとするならば、致命的な問題にならずに済むかもしれません。

よって、端末にもある程度の処理能力があるほうが望ましいと思います。
ユーザーの使用する端末の性能が低くても、データを処理するサーバーが高機能であれば、高速に高度なタスクを処理することが出来きます。

その為に、例えばスマートフォンのような小型で持ち運びが出来る端末でもスーパーコンピューター並の計算を行うことも可能になります。企業の機密情報を扱う場合や、個人情報を扱う場合にセキュリティの面で有利になります。

データをサーバーのみで集中して管理することが出来る為、セキュリティを管理し易く、外部からの不正なアクセスやウイルスの対策を講じやすいです。
サーバーで一括してデータの管理や処理を行う為、サーバーがダウンした場合に、全ての端末でタスクが実行できなくなります。

また、ネットワークに障害が起こった場合も同様に全てのタスクが実行出来なくなります。ファットクライアントであれば例え一台のコンピューターが故障した場合でも、被害はその一台だけに収まります。

しかし、シンクライアントを用いて、サーバーでデータのバックアップや処理を行っていた場合は、甚大な被害をこうむることになります。

参考サイト
富士通 Wikipedia